緑の木々。 木々の集まった森。 その向こうの、青い山の峰。 青い空と、浮かぶ白い入道雲。 そして見えないが、海が近いのだろうか? 微かな磯の匂いがする。 ポツリポツリと、まばらながら人家の屋根も見える。 そこにあるのは、緑深い、ごく普通の田舎町の風景だった。 ここが、鬼隠れの里――? どこかに似ている。 そう。 つい最近、これと似たような風景を見た。 青い空と、白い入道雲。 空を貫く白い飛行機雲。 「……あっ!?」