あれ? 何か変。
茜は、自分と玄鬼の目線が同じ高さにあることに気付いた。
ぐるりと周りを顔を巡らせると、目の前に大木のような巨大な足が二本あった。
呆然と、作務衣のようなデザインの紺色の服を上に辿っていくと、その人物の顔に辿り着いた。
抜けるように白い肌。
腰まで伸びた、ふんわりとウエーブの掛かった柔らかそうな、栗色の髪。
少し珍しい色合いの鳶色の大きな瞳が、心配げに茜を見詰めている。
「そ……んな」
茜は、驚きのあまり、言葉を飲み込んだ。
お母さん!?
それは、死んだはずの茜の母・明日香だった。
ただ、年が大分若い。
茜には、自分とそう違わない年齢に見えた。
どういうこと?
また、過去にタイム・スリップしたの?



