だめ。 茜は、ゆっくりと首を振った。 まるでその反応を楽しむかのように、鬼は目を細める。 だめだよ! 敬悟の首に、鬼の巨大な手が届く。 だめぇーーーっ!! 茜の感情が爆発する瞬間、それに呼応するかのように、手のひらの中の石が急激に熱を帯びた。 走る青い閃光。 全ての色が、光の中に溶けていく。 『そうだ。それで良い、茜』 意識を手放す間際。 茜はそう呟く、玄鬼の声を聞いた気がした。