やはり、玄鬼はあくまで『監視者』に徹して、核心部分を教えるつもりは無いらしい。 茜は、玄鬼から答えを得ること諦めた。 「ねぇ、敬にぃ、鬼っていったい、なんなのかな?」 「そうだな……」 無糖のアイス缶コーヒーを不味そうに飲んでいた敬悟は、記憶を辿るように目を細めた。 「鬼の語源は、『隠(オヌ)』が転じたものだそうだ」 「オヌ?」 「ああ、『隠れる』のオヌだ」 「隠れる……」 「人知れず存在する人知を超えた異端の存在を『鬼』と呼んだのが始まりかもしれないな」