結局、俺のマンションにつく前に、二人のお腹に綺麗に収まった弁当の中身。


「美味しかった?」


「美味しかったです。ご馳走様でした。」


「良かったです。」


嬉しそうに空の弁当箱を片付けている。

色々あったけれど、今、隣で笑っている君がいれば何もいらない。

こうやって、少しずつ自分たちのペースでクリアしていけば良い。

涙がこぼれる日もあるだろう。

それでも、ずっとそばにいる。

君を見つめ続ける。


「ねぇ、瞭くん?」


「ん?」


「お茶、は?」


「え?お茶?………あ!」


「忘れてた?」


「いや、ほら、代わりにミルクティ、ね?」


「おにぎりだから、お・ちゃ!」


「はいはい。ごめんって。」