「はい!じゃーみんな静かにしてね!」 先生が言った。 そして「どーぞ♪」っと前のドアを見ながら言った。 ─────ガラッ 転校生が教室に静かに入ってきた。 本当に小学生??っと思わせるほどガキっぽさがなかった。 カツカツカツカツ、 『藤谷 霧也』 黒板に大きく書かれた転校生の名前。 「新しい6年2組の仲間の藤谷霧也君よ♪じゃあ藤谷君、簡単に自己紹介をどーぞ!」 先生が言い終えると教室は静かになった。 物音1つすらしない。 そして教室に声が響いた。 「藤谷霧也です。よろしく。」