「…〃〃」 花を眺めながら、優しく笑う咲雪。 花がほころぶような笑顔。 花に向けられたものだったけど、… それでも俺の前でのはじめての笑顔。 花が霞むほどの美しさとは、このことか。 気づけば、口が勝手に開いていた。 いま、気持ちを伝えれば 混乱させてしまうと 頭では分かっているのに、 それでも、抑え切れなかった…。 「……咲雪、…すきだよ」