「…ちょ、失礼します!」 話の途中だったけど 咲雪の細い腕をとり、俺は走り出した。 行く先なんて考えてなかった。 ただ…咲雪に 悲しい瞳をしてほしくなくて。 綺麗な瞳を揺らしてほしくなかった。 少し走ると、小さな公園を見つけて やっと俺は足を止めた。