橘への手当はやり終えた。 「こんな感じでいい?」 「ありがとう。手早いね。」 「お前が怪我しすぎだから。」 えへへっと橘が笑う。 俺は"さてと"と腰を上げた。 「えっ…もう行っちゃうの?」 橘は俺の裾を引っ張る。