あたしは未だに敬語だし、「先輩」付けもしている。


猛先輩もクールで、あまりあたしに愛の言葉を囁いてくれない。



だけど、いいもん!

あたし達の想いは、繋がり合っている事を知っているから。




「せんぱーいっ…!」




いきなり抱きつくあたしを、先輩は何も言わずに、ただ頭を撫でてくれている。


こんな些細な行動全てが、あたしを好きなんだって事を感じさせるんだ。




「大好きですー!」



「知ってる」



「先輩は?」




その言葉に、あたし達の目はふと合う。


優しく微笑んだ先輩は、そっと口を開いた。




「もちろん、好きに決まってんじゃねぇか。これからも一生離す気はねぇから、覚悟しとけよ?」




((This love continues
 all one's life.))