「先輩、大好きですから!」



「ありがとな」




先輩は自前のギターが入ったギターケースを机の近くの壁に立て掛けると、無人になった席に着いた。


そんな先輩を見ながら、あたしは頬をぷぅーっと膨らます。




「先輩!なんで毎日のように、あたしの告白を無視するんですかぁ…!」



「その台詞聞き飽きたから」



「先輩冷たいっ!」




あたしは思わず先輩の机をドンドンと叩きまくった。



先輩が学校に来る日は、毎日のようにこうやって告白している。


なのに、先輩は当然の如くシカト。



なんでなの先輩!

あたしガラスハートだから、凄く傷ついてるんだよ?




「バカバカっ!先輩のバカ!」




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