「こんなあたし、あたしじゃないよね…」
先輩の顔を見たい癖に会う事の出来ないあたしは、少し前に隠し撮りしておいた猛先輩の写真に向かって話しかける。
少し長めの前髪を掻き分ける先輩の仕草を激写したモノ。
デジカメとケータイのカメラの両方で何枚もそのショットを撮っていたあたしは、もしかしておかしかったりする?
ま、周りの人がいくらおかしいって言ったって、あたしは全然普通だと思うから別にいいんだけどね。
「先輩…会いたいよぉ…」
あたしは、あんな人に当たってくる人達みたいにはなりたくない。
好きになったら、振り向いてくれるまでアタックし続ければいい。
そういうネバーギブアップ精神が、恋愛では大切になってくると思うから。
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