その時だ。
前を歩いていた柚の動きが
急に止まって、
柚がしゃがみ込んだ。
「柚…?」

いやな、予感がした。
あたしは思わず
柚の側に駆け寄った。
「柚!!」

それから
あたしが出来る限りの
事をしても、
柚の状態はどんどん
悪くなっていった。
あたしはどうする事も
出来なくて、柚の携帯で
救急車を呼んだ。