それから、
この会えなかった間の
穴を埋めるように、
色々な事を話した。
柚は最後までちゃんと
聞いてくれた。


「なぁ、真桜。」
「ん?」
「ここ出れたら、
学校行きたいな。」
「学校?」
「あぁ。
誰も居ない学校で、
2人で遊びたい。」
「いいよ。」
「マジで?やった。」
「じゃあ、
まずは退院
しなきゃじゃん。」
「だな。」
「でも、約束ね。」
「おう!」


あたしたちは指切りをした。
未来がいつ終わるか
解らないのに。
明日が来る、
それを当たり前のように
思っていた。