翌朝、おばさんが柚を連れに来た。
「ちょっと上がっても
いいかな?
話があるから。」
おばさんはそう言うと、リビングへ行き、
両親へ挨拶をした。
どうやら事情を柚に聞いたらしかった。


「今回はうちの息子が
ご迷惑をおかけして
すみません。」
「いえ、構いませんよ。
こちらも知らなかったとはいえ、
失礼な事をしましたから。」
お父さんが言っているのは
きっとお母さんの事だろう。