あの後、あたしは
彼に会いに
毎日病院へ通った。
幼稚園が終わったら
即家に帰って、
遊びに行くフリをして、
病院に行ってた。


柚は笑って迎えてくれた。
この時には気づいてなかった。
彼の抱えてるものを。
幼稚園児だもん、
気づくわけ無いよね。


だけどあたしは、
それを偶然
耳にする事になる―…。