結局、柚は無理して
それらを食べた。
『発作が起きそうな
時は言って』
とは言ってある。

だけどあたしはなるべく
早くあたしの部屋へ
連れていきたいと考えてた。
だから、両親が
会話を延ばそう延ばそう
としているのに
多少イライラした。
適当な理由をつけて、
話を中断させた方が
良いだろうか?


「…真桜?」
ハッと我に返る。
「何をボーッとしてるの。
話は聞きなさい。」
「あ…ごめん。」


その時だ。
柚があたしに
もたれかかってきた。
「柚…大丈夫?」
答えない。
表情は苦しそうだ。
「薬、ある?」
あたしは柚から
薬を受け取り、処置をした。