幼い頃から、病気で
入院していた柚は、
自分が18まで生きられるか
解らないと知っていた。
あたしと出会った日…
泣いていたのもそれが理由。


やがて退院が認められて、
あたしと会えなくなった柚は、
何とか連絡を取ろうとした。
だけど住所も電話番号も解らない。
無理をして探したら
母親には泣かれるし、
柚はついに気持ちを封印した。


(俺がいたら、あいつが不幸になる…。)
そう言い聞かせて。