血の気がひく。 動揺しすぎて後ろに下がる。 馬鹿なことに肘が鍋の取ってにぶつかって、鍋をひっくり返した。 「…あっつ……。」 左腕に赤いトマトのスープがかかっている。 私が、動揺したのは同棲してるのが知られたことじゃない。 溜め息を吐き、次のページが捲られた週刊誌を見る。 『だが、朝貴は「それは妹です」と証言!』 私って妹だったっけ? なんていう嘲笑を浮かべてしまう。 ヒリヒリと痛む左腕を水に晒す。 私を置いて行かないと言ったクセに。 私の存在はそれくらいだったらしい。