途端に、芙柚の体が前にぐらつく。 「…危ないって」 何故こんな何もない場所で転べるのか、不思議でならない。 掴んだ腕は細い。 高校の時もそうだった。 よく転ぶ芙柚の腕を掴んで起こしたら、何とも言えないような顔で離された。 …白状する。 本当に傷ついた。 「幸四郎?」 固まる俺を心配そうに顔を覗く。 「あ…ごめん」 「大丈夫?疲れてるんじゃない?」 芙柚に心配される俺って…。 「大丈夫大丈夫」 「本当?」 俺等はそんな会話を続けながら、家に帰った。