そんなこんなであっという間に時間がすぎ、 今あたしは、安藤尚の通う大学の門の前に立っているんだけど。 「これって、どうすればいい…の?」 だってそこは、日本の大学なんて目じゃない…みたいに 大きなキャンパスだったんだもん…… ふと、懐かしい声が聞こえた気がして、 キャンパスの奥に目を向けると、そこには、 少し髪が伸びて、友達と大笑いしながら歩く安藤尚がいた。 「安藤尚…?」