それはどっかのドラマの影響だろうと思ったが、口にはしなかった。
ただ亜季の依頼に対して前向きになっていることは自覚していた。
それは民間協力員として事件に向かい合う時とは、明らかに違う気持ちだった。
「この手紙の主を見つければいいんですね」
亜季はうなずいた。
「見つけた後はどうしますか」
「こんなことはやめてくださいとお願いするつもりです」
「言って聞くような相手ではなかったら?」
「それは…」
「住んでいるのは実家ですか」
「いえ、私は一人暮らしです」
「郵便受けに入っていたとすると、この手紙の主はそれを知っているわけですね」
亜季の表情が変わった。
「すみません。貴女を怖がらせるつもりはなかったのですが」
「いえ、大丈夫です」
「ご存じかとは思いますが、僕の身内には警察関係者が多くいます。もしもの時にはお力になれるでしょう」
達郎は普段なら絶対に自分から言わないことを口にした。
ただ亜季の依頼に対して前向きになっていることは自覚していた。
それは民間協力員として事件に向かい合う時とは、明らかに違う気持ちだった。
「この手紙の主を見つければいいんですね」
亜季はうなずいた。
「見つけた後はどうしますか」
「こんなことはやめてくださいとお願いするつもりです」
「言って聞くような相手ではなかったら?」
「それは…」
「住んでいるのは実家ですか」
「いえ、私は一人暮らしです」
「郵便受けに入っていたとすると、この手紙の主はそれを知っているわけですね」
亜季の表情が変わった。
「すみません。貴女を怖がらせるつもりはなかったのですが」
「いえ、大丈夫です」
「ご存じかとは思いますが、僕の身内には警察関係者が多くいます。もしもの時にはお力になれるでしょう」
達郎は普段なら絶対に自分から言わないことを口にした。


