こんな微妙なバランスの元で成り立っていた私達の関係。


でもね、ある日猫が出て行ったきり帰って来なくなった。


寂しくて寂しくて涙をこらえるのが必死だった。


犬も必死に慰めてくれた。


でもね、猫にしか埋められない心の穴が出来てしまってどうにもならないんだ。


犬はそれでも私を慰めてくれた。



優しい犬。



でも、犬にだって限度が有るよね。

悲しみに暮れ犬の気持ちを無碍にした私に、とうとう愛想をつかせて出て行ってしまったんだ。


当たり前だよね。