教室から走り出し、ひたすら走った


「…ッふ…ヒック……」


涙が止まらない



怖かった…?


うぅん。違う…


イヤだったんだ。



好きでもないのにキスされるのが……


あたしだけが好きで、キスされても嬉しくない……



なんであんなことしたんだろ……?



そんなに私のこと嫌いなの?


『どうせ顔で決めたんだろ』



藤宮にそんなこと言われるなんて、思ってなかった



とぼとぼと、家に帰る



涙を必死に抑えながら