ウラコイ


「神田君。」






「じゃあね、神田君」



井野が私を睨みながら
彼に近付いた









みちるが 仕事で良かったわ。











「何話してたの、あの人」



「…何でもない。仕事の話だよ」






神田君と井野の
話し声が背中から聞こえた












「つっちー」
「佐藤君。お疲れ様」




ヒラヒラと手を振った


ちょっと気まずいけど。


「…うん。お疲れ」


「元気ないね、何かあった?」



いつもの笑顔なのに
どこか暗い気がする





「いや……、徹夜続きで眠たくて」



「分かる、さすがに寝ないと目が使い物にならないから…」

アハハと 笑った




「あのさ……おれ」
「ちょっとみちる!」



美帆が 走ってきた



「美帆…。どうしたの?」