ウラコイ





忘れた彼女に


語りかける。




彼のアップ、


2カメで 彼女を追う




『いま、そんな事思い出さないでよ!遅いの』





ジー




機械の無機質な音に
よく通る声






『――、』



『――』




声が聞こえない





あたしの頭が
おかしいのかな












「はい、カットー」


バタン






「ひゃあー、つっち倒れてんじゃん!」



「つっち!」