ウラコイ



「内緒だけど、いるよ」



「誰?」


つい聞きたくなるのは
悪い癖だ。



「好きな人だよ、ずっと」


「ずっと好き?」




背をかがめて 耳元で言った


「みっちゃん、」



「みっちゃんが好きだよ。」




「・・冗談でしょ」

思わずざさっと 身を引く。




「何で・・、っ」

壁に寄り掛かる。