くちづけのその後で

「じゃあ、俺らも行くか♪」


「うん♪」


あたし達は家を出て、ポカポカ陽気の下を三人で手を繋いで歩いた。


「入社式、どうやった?」


「ん?めっちゃ暇過ぎて、途中で寝そうやったわ……」


颯斗は笑いながら答えた後、話を続けた。


「なっ、朱莉♪」


「何?」


「リングの裏に彫ってある文字の意味、わかった?」


「わからん……。いい加減、教えてくれてもイイやん……」


あたしが拗ねたように言うと、颯斗は笑顔で口を開いた。