くちづけのその後で

「朱莉と海斗がいつも笑顔でいられるように、精一杯頑張るから……」


柔らかい笑みを浮かべた颯斗が、あたしの左手の薬指に細いシルバーリングを着けた。


「だから……今すぐには無理かもしれんけど、俺のとこに来て欲しい」


「それって……プロポーズ……?」


「まぁ、一応……?」


颯斗は照れ臭そうに笑いながら、疑問形で答えた。


その言葉で涙が溢れて、視界が滲んでいく。


「めっちゃ嬉しい……」


涙混じりに呟くと、颯斗が優しく微笑んだ。