くちづけのその後で

「バイト代貯めて、この部屋借りてん!」


「そうなんや……。何か……めっちゃビックリした……」


「朱莉の事を驚かせたかったから、ずっと秘密にしてた♪」


部屋の中をキョロキョロと見回すあたしに、颯斗が悪戯な笑みを浮かべた。


「ここ以外にもまだ二部屋あるし、トイレとお風呂も別や」


「すごい……」


「やろ♪」


まだ驚いたままのあたしが呟くと、颯斗が得意気に笑った。


そして、彼はあたしを真っ直ぐ見つめながら、満面の笑みで口を開いた。