くちづけのその後で

あたし達の目の前には、四階建ての白いアパートが建っている。


「ここ?」


そう訊くと、颯斗がニッコリと笑って頷いた。


「行こ♪」


あたしは彼に手を引かれて、アパートの階段を上がった。


二階まで行くと、颯斗は一番手前の部屋の前で立ち止まって、ドアの鍵を開けた。


「どうぞ♪」


「えっ?」


「俺の新居♪」


「嘘っ!?」


「マジ♪」


颯斗は、目を見開いて驚いているあたしに笑みを向け、部屋の中へと促した。