くちづけのその後で

「どこ行くん?」


「イイとこ♪」


「だから、どこなん?」


「すぐ着くから♪」


「行き先くらい教えてくれてもイイやん……」


「着いてからのお楽しみ♪」


地元の駅に着いても、颯斗は行き先を教えてくれなくて…


あたしは、少しずつ不機嫌になっていった。


歩いてる方向から考えると、あたしの家や颯斗の家に向かっている訳じゃないって事はわかる。


こんな住宅街には、店も無い。


色々考えていると、不意に颯斗が立ち止まった。