くちづけのその後で

地元から京都までは、電車一本で行ける。


各駅停車の電車に乗ったあたし達は、次の駅で降りて到着したばかりの特急に乗り換えた。


「なぁ、朱莉!」


「何?」


「京都まで何分くらいで着くん?」


「たぶん、30分以内やと思うよ」


「俺、八ツ橋とか食いたい♪」


「うん、あたしも♪」


海斗には今日の事を秘密にしている事が、少しだけ後ろめたかったけど…


子供みたいに楽しそうにしている颯斗を見ていると、あたしからも自然と笑みが零れた。