くちづけのその後で

「あぁ……。さっき運ばれて来た、西本さんですね。ちょっと確認して来ますので、ここで少しだけお待ち頂けますか?」


小さく頷くと、看護師はニッコリと笑った。


そして、いくつかある診察室の奥の方の部屋に入って行った。


その途端、院内は更に静かになって、あたしの動悸が激しくなった。


そんな中で不意に腕の重みを感じて、受付の前の長椅子に海斗をゆっくりと寝かせた。


地元でも大きめの病院だけど、ここまで人気(ヒトケ)が無くて静かだと、一気に不安が大きくなっていく。