くちづけのその後で

「子供同士の喧嘩なんで、あんまり気にしないで下さいね。相手のお母さんには少し前に連絡しましたけど、『お互い様だから』っておっしゃってましたから……」


先生は、優しく言った。


「はい……」


「でも……海斗君は、すごく落ち込んでるみたいで……」


先生は心配そうに眉を下げ、海斗に視線を遣った。


海斗はお弁当にほとんど手を付けていなくて、大好きなウインナーも残していた。


「海斗、まだ食べる?」


あたしが優しく訊くと、海斗は首を横に振った。