くちづけのその後で

「え?」


西本君の申し出に思わず小首を傾げると、彼はニコッと笑った。


「何となく、お姉さんのいる時に来てみたいな〜と思って♪」


軽い口調で話す馴れ馴れしい西本君が、何だか早川さんと重なってしまう。


憂鬱な気持ちになりながらカルテに挟んである問診表を見ると、【17歳】と記載されていた。


高校生なら、あたしの勤務時間には来られへんやん!


そう思ったあたしは、西本君に飛び切りの作り笑顔を向けて、ゆっくりと口を開いた。