くちづけのその後で

「颯斗……」


「ん?」


好き……


そんな風に優しく訊く声も、まだあどけなさを残している笑顔も…。


いつもほんの一瞬であたしを虜にするから、その度に本当は少しだけ戸惑っていた。


だけど…


同時にいつも心がくすぐったくて、それがすごく心地好くて…。


颯斗と幸せになりたい……


いつも、そう願っていた。


でも……


「別れよ、颯斗!」


「何で!?」


あたしが明るく言うと、颯斗はすかさずそう訊いた。