ガラスの向こうにいた颯斗は、もうあたしが独占しちゃいけないのかもしれない。


決して分厚くは無い、ファミレスのガラス…。


だけど、薄くも無くて…


手を伸ばしてみても、大切な物までは届かない。


それがあたし達の間に出来た距離みたいで、歯痒くて切なくて辛い。


ねぇ、颯斗……


あたし……


間違ってるんかな……?


でも……


これしか思い付かへん……


颯斗の事……


こんなに好きやのにね……