くちづけのその後で

それから保育園に寄って、海斗と一緒に家に向かった。


さっきまでは寒さなんて少しも感じなかったのに、今は冷たい風が身に染みる。


「ママ!さむい?」


「え……?」


「ママのて、つめたい!」


「海斗の手が暖かいから、全然大丈夫やで♪」


海斗に心配を掛けないように、精一杯の笑顔を見せる。


「かいとのてがあったかいから、ママもあったかい?」


「うん」


下を向けば零れ落ちそうな涙を必死に堪えて、海斗を見ながら大きく頷いた。