くちづけのその後で

「あのな……」


「うん……」


「俺、朱莉と一緒に住みたいと思ってる」


颯斗は笑顔を見せると、あたしを優しく抱き締めた。


「だから、少しでも早く就職したいと思ってん」


その言葉は嬉しい。


だけど…


やっぱり、納得は出来ない。


「でも……」


「ん?」


「今じゃなくてもイイやん……。大学卒業してからでも一緒に住めるやん……。そんな事、あたしは望んでないから……」


あたしは、必死に涙を堪えながら告げた。