くちづけのその後で

翌日、海斗に保育園に行くように言った。


「ママ、今日お仕事やねん……。ごめんやけど、海斗は保育園でお友達と遊んでてくれる?」


朝食のメロンパンを頬張っていた海斗は、目をパチパチとして少しだけ考えた後…


「うん!」


不満も零さずに、笑顔で頷いてくれた。


「ありがと♪海斗はお利口さんやね!」


「かいと、いいこ?」


あたしは、海斗の頭を撫でながら笑顔で頷いた。


それから支度を済ませて海斗を保育園に送って、急いで出勤した。