くちづけのその後で

仕方なく携帯を閉じて、ローテーブルの上を片付けた。


シンクに積み重なっていた洗い物をしながら、颯斗の母親の言葉を何度も思い出して…


頭の中は、とにかくグチャグチャだった。


颯斗が来たら、訊きたい事はたくさんある。


だけど…


何から訊けばいいのか、全くわからない。


こうなったのは自分(アタシ)のせいだとしか思えないから、颯斗に会うのが恐くて仕方なかった。


水道から流れている水の音が、随分遠くから聞こえて来るような気がした。