くちづけのその後で

「すみません……」


気が付くと、謝罪の言葉を口にしていた。


詳しい事はわからなくても、颯斗が就職を望むようになったのは自分(アタシ)のせいだとしか思えなかったから…。


「本当に……すみません……」


ショックを隠し切れないまま、頭を深く下げる。


「朱莉ちゃんが謝る事じゃないから……」


「でもっ……!」


颯斗の母親はそう言ってくれたけど、あたしは納得出来ない。


だって…


ずっと、颯斗は進学するんだと思っていたから…。