くちづけのその後で

颯斗の母親は大きなため息を漏らした後、困惑した表情を見せた。


「颯斗……急に、進学せぇへんって言い出してん……」


「え……?」


進学せぇへん……?


あたしの頭の中に、颯斗の母親の言葉が駆け巡った。


「それって……」


「就職する、って……」


あたしが言葉に詰まると、颯斗の母親は小さく言った。


就職……?


何で……?


それって、あたしのせい……?


心の中には、さっきまでとは違う不安が芽生えた。