くちづけのその後で

歩いている間、いつもは明るい颯斗の母親が始終無言で、あたし達の間には重苦しい空気が流れていた。


颯斗の身に何かあった訳じゃないとわかって、ホッとしたのも束の間の事…。


この重い沈黙のせいで、あたしはまた頭を悩ませていた。


一体、何があったん……?


いつもと違って、深刻な表情をしている颯斗の母親を見ていると、何だか恐くなってしまう。


そのせいで、あたしの心は不安に包まれて…


落ち着きを失くした心臓が、ドクドクと大きな音を立てて鳴っていた。