くちづけのその後で

「もしかして、颯斗に何かあったんですか?」


不意に不安を感じて、すぐに訊いてみたけど…


颯斗の母親は、首を横に振ってから口を開いた。


「あの……ここじゃちょっと……。近くにお店とかないんかな?」


「じゃあ、うちに来ますか?散らかってますけど……」


「海斗君は……?」


「保育園に行ってます。今は、海斗を送って行った帰りなんです」


「じゃあ、お邪魔させて貰おうかな……」


あたしは笑顔で頷いて、颯斗の母親と並んで歩いた。