くちづけのその後で

「ケーキなんですけど……。お口に合うかどうか……」


「ママのちょこけーき、おいしいねん!」


あたしが怖ず怖ずと言うと、海斗は満面に笑みを浮かべた。


「朱莉さんの手作り?」


「あ、はい……」


緊張しながら頷くと、颯斗の母親は優しく微笑んだ。


「後で皆で食べようね」


「うん♪」


海斗が笑顔で頷くと、颯斗はクスッと笑った。


まだ緊張は解れないけど…


颯斗の母親の優しい雰囲気に、ほんの少しだけホッとした。