くちづけのその後で

「紅茶で良かった?」


「あっ、はい。すみません……」


「ううん。海斗君は、オレンジジュースで大丈夫かな?」


颯斗の母親に訊かれて、あたしは小さく頷いた。


「ありがとうございます」


「かいと、おれんじじゅーすすき!ありがとぉ!」


「偉いねぇ」


海斗が笑顔でお礼を言うと、颯斗の母親は褒めてくれた。


「あの、これ……。よかったら、召し上がって下さい」


控えめに言いながら、持って来た紙袋を颯斗の母親に差し出した。