くちづけのその後で

歩きながら、颯斗があたしの顔を覗き込んで来た。


「朱莉、そんな難しく考えんでイイから。今日は紹介するだけやしな♪」


「うん……」


「うちの親とちょっと喋って、朱莉の家に行こ♪な?」


颯斗は優しい笑みを浮かべて、あたしの背中をポンポンと叩いた。


「ママ!かいともいいこしてあげる!」


颯斗に抱っこして貰っている海斗は、あたしの頭を優しく撫でて笑った。


「ありがと……」


あたしは顔が引き攣っているのを感じながらも、小さく笑った。