くちづけのその後で

颯斗と待ち合わせしている本屋に着くと、彼は先に来ていた。


「よっ♪」


「はやとくん♪」


そう言った海斗は、あたしの手を放して颯斗に抱き着いた。


「おっ!海斗、ちゃんと歩いて来てんな♪」


「うん!」


「偉いやん♪」


「へへっ♪かいと、もうおにいちゃんやもん!いっぱいあるけるねん!」


颯斗に褒められて、海斗は得意気に笑った。


二人の笑顔を見ているとほんの少しだけ緊張が解れて、あたしから小さな笑みが零れた。